青森県南美術館ガイド

七戸町立鷹山宇一記念美術館

 信念をもって己の道を行く若者達の一光になればと念じつつ、郷里七戸町に感謝の思いを込めて。

私の描く「山」はすべて郷里の「山」である

鷹山宇一「森の花」

 鷹山宇一のふるさと、“七戸町”。
 生い茂る木々や山、地平線。ふと外に出て、山を眺めたり、空を見上げると広がる七戸町の風景は、この地で生まれ、少年時代を過ごした鷹山少年にはどのように映っていたのだろう・・・。
 “夜”を連想させるような自然豊かな野山。葉のこすれる音や、小さな生き物が命を燃やす音がかすかに聞こえてくるような、鷹山宇一ならではの世界。見る者の自由な想像を大きな懐でやさしく受け止めてくれる、そんな鷹山宇一の幻想世界に、ゆったり静かに、浸ることができます。

 また、鷹山宇一記念美術館では、十和田湖に魅せられ画題にした日本画家・鳥谷幡山(とやばんざん)、独自の幻想リアリズムを追求した洋画家・平野四郎(ひ らのしろう)、馬を愛し描き続けた画家・上泉華陽(かみいずみかよう)という、七戸町出身、ゆかりの画家たちの作品も折々に紹介しています。町が育んだ芸 術家たちの作品を、薫る風、光の煌めきなど、七戸町の風土とともに味わうことのできる贅沢な時間が、この美術館に流れているように思うのです。是非一度、 お出掛けください。

鷹山宇一のアトリエ

鷹山宇一のアトリエ

~抜粋~
終いの住処となった東京・中野の家では、リビングに予定していた台所の隣にある部屋をわざわざアトリエにして、家族の話し声や孫たちの笑い声、台所からの生活の音を聞きながら、絵筆をにぎっておりました。あるとき、わたしが仕事の邪魔になるだろう、と騒いでいる孫たちを外に連れ出しました。しばらくして帰宅すると、父は台所のテーブルの椅子に腰をおろし、ひとりポツンとテレビを見ておりました。
「静かすぎて絵が描けない」
と云い、誰かひとりは家に残るよう命じました。長じて、孫たちが交代で父の傍にいてくれるようになりました。とりわけ、末の妹の息子、龍一は学校が終わると、よく中野の家に立ち寄ってくれました。
「おじいちゃん、オレがいるよ」
と声をかけると、父はアトリエからにこにこしながら出て来て、うれしそうにお菓子の缶を彼に渡すのが常でした。
父のアトリエには、わたしたち家族の歴史が詰まっております。いま、このように仕事部屋が再現されて、一つひとつの形見となった品々を見るにつけ、あの日のできごとが、きのうのことのように憶い出されます。父に見守られてきた家族の50年の歳月が、確かなかたちでそこにありました。
(鷹山ひばり)

住所
〒039-2501 青森県上北郡七戸町字荒熊内67-94

鷹山宇一記念美術館の場所

電話
0176-62-5858
FAX
0176-62-5860
開館時間
午前10時~午後6時(入館は午後5時30分迄)
休館日
月曜日(祝日の場合は翌日休館) 年末年始(12月30日~新年1月2日)
展示替え休館(特別展の前後に展示替え休館あり)
館内整備休館(1月下旬~2月上旬に2週間程度設ける場合あり)
※詳しくは、お問い合わせください。
※特別展により、会期中無休の場合があります。
観覧料
一般/500円(常設展)(団体料金:20名以上から400円)
※特別展の料金設定がございます。

七戸十和田駅からの楽しみ方

鷹山宇一記念美術館

七戸町文化村

 南口を出てゆっくり歩くこと5分。左手に弧を描くように配置された建物群が見えてくる。
 そこは「七戸町文化村」。おみやげ品や新鮮なとれたて野菜が並ぶ「物産館」や産直「七彩館」とともに、町立鷹山宇一記念美術館がある。
 七戸町の緑豊かな自然に育まれた感性は「現代日本の稀有な幻想画家」という称号を、「花と蝶」のモチーフで知られる洋画家・鷹山宇一に与えた。鳥谷幡山、平野四郎、上泉華陽といったアーティストたちをも魅了した七戸町の、光の輝き、風の薫り、清透な空気感・・・画家たちを育んだ風土とともにその作品を味わう極上のひとときが、町出身・ゆかりの画家たちを顕彰した町立美術館にある。ゆったりと落ち着いた空間で「地元アート」をご堪能いただきたい。アーティストゆかりの七戸を訪ねる「アート・ツアー」も適宜開催。

ホームページ http://www.takayamamuseum.jp/index.html

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