むがしっこ

山屋薬師の話

イラスト:山屋薬師の話

ずーと、ずーとむがし、何百年もめぇにな、山屋に、薬師様ってへる神様いでたず。

薬師様な、ある日山さ遊びに行ったず。へんだきゃ、萩の枝で目突いで、目ぁめなぐなってしまったず。へんで(それで)そばば流れでらわぎみず(湧水)で目ば洗ったきゃ、ちゃーんとめるようになったず。

それからそごのわぎみずぁゆうめになって、目ぁわりぃ人んどぁ、四月八日に「めくされようがぁ」ってへって、そごさ行ぐようになったず。

【対訳】

ずっと、ずっとむかし、何百年も前、山屋(七戸町山屋地区)に薬師様という神様がいたそうだ。

薬師様はある日、山に遊びに行った。

すると、萩の枝で目を突いて、目が見えなくなってしまったそうだ。

そこで側を流れる湧水で目を洗ったところ、ちゃんと目が見えるようになったそうだ。

それからそこの湧水は有名になり、目が悪い人たちが、四月八日に「めくされようがぁ(目腐れ八日)」といって、そこに行くようになったとさ。

【解説】

現在でも、山屋薬師堂は地域の人々の信仰を集め、またユニークな建築物としても知られます。

山屋薬師(やまややくし)は中国から渡来した神様と言われます。この話では萩の枝で目を突いた、とされていますが、「トコロの根につまずき、ウドの枝で目を突いた」とも言われます。そのため、薬師の信仰者は、トコロとウドを口にしないそうです。

四月八日といえば灌仏会(お釈迦様の誕生日)の花祭りですが、山屋薬師=薬師如来であるかは定かではありません。文字通り薬師(くすし=医師)がいて、眼 病治療に長じ、ヤマウドやトコロはアクが強いため食べ過ぎを戒めた、と考えた方が辻褄が合うかもしれません。

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